TOPIKとハングル検定の違いを紹介!

韓国語を学んでいる皆さんにとって、韓国語能力を証明する試験は重要です。
今回は、韓国語能力試験の二つの代表格であるTOPIK(韓国語能力試験)とハングル検定について、違いやそれぞれの特徴についてご紹介します。

 TOPIKとは?

TOPIKは、韓国語の資格試験の中で国際的にも広く認知されている試験です。韓国政府が主催し、韓国語能力を測るための標準試験とされています。

TOPIKの難易度

TOPIK I(初級)

1級

  • ハングルの基本文字の読み書きができる
  • 基本的な単語と簡単な文法を理解・使用できる
  • 簡単な日常会話ができる

2級

  • 初級レベルの文章の読解ができる
  • 初級レベルの語彙・表現を理解・使用できる
  • 状況に応じた基本的な会話ができる

TOPIK II(中級・上級)

3級(中級)

  • 中級レベルの文章の読解ができる
  • 中級レベルの語彙・表現を理解・使用できる
  • 一般的な会話やディスカッションができる

4級(中上級)

  • 複雑な文章の読解ができる
  • 専門的な話題に関する会話ができる
  • 高度なコミュニケーション能力がある

5級(上級)

  • 専門的な文章の読解・要約ができる
  • 上級レベルの語彙・表現を理解・使用できる
  • ネイティブに近いレベルでの会話ができる

6級(最上級)

  • 高度な専門的な文章の読解・論述ができる
  • 高度な語彙・専門用語の理解・使用ができる
  • 高度なコミュニケーション能力を持っている

TOPIKの主催団体

TOPIKは、韓国国立国際教育研究所(NIIED)が主催しています。

TOPIKの費用

TOPIKの受験料は、試験レベルによって異なります。

TOPIK I: 4,500円
TOPIK II: 6,000円

最新の受験料はTOPIKのHPをご確認ください

ハングル検定とは?

ハングル検定は、韓国語能力試験の中で、日本で特に広く認知されている試験です。ハングル文字(韓国語の表記法)を中心に、韓国語の読み書きや文法などを測る試験です。

ハングル検定の難易度

ハングル検定は、1級から5級(準2級を含む)までの6つのレベルに分かれています。

5級

  • 初歩的な韓国・朝鮮語を理解し、表現できる。
  • ハングルの母音と子音を区別でき、約480語の語彙を持つ。
  • あいさつや簡単な質問ができ、身近な話題について会話ができる。

4級

  • 基礎的な韓国・朝鮮語を理解し、表現できる。
  • 約1,070語の語彙を持ち、様々な場面であいさつや質問ができる。
  • 簡単な日記や手紙を読むことができ、レストランでの注文や買い物ができる。

3級:

  • 日常的な場面で使われる韓国・朝鮮語を理解し、表現できる。
  • 決まり文句以外の表現を使い、様々な意図を表現できる。
  • 長い文や文章を理解し、慣用句や慣用表現も使用できる。

準2級:

  • 日常的な場面と幅広い場面で使われる韓国・朝鮮語を理解し、表現できる。
  • コミュニケーションを適切に図ることができ、ニュースや新聞記事も理解できる。
  • 慣用句、ことわざ、四字熟語についても理解し、使用できる。

2級:

  • 幅広い場面で使われる韓国・朝鮮語を理解し、表現できる。
  • 適切なコミュニケーションができ、感情(ニュアンス)も理解できる。
  • 新聞や雑誌の記事・解説、実用的な文を読み、南北の言葉の違いも理解できる。

1級:

  • 幅広い場面で韓国・朝鮮語を自由自在に用いて表現できる。
  • 高度な情報処理ができ、取り扱い説明書や契約書なども理解できる。
  • 連語や四字熟語、ことわざに豊富な知識を持ち、豊かな表現が可能である。

ハングル検定の主催団体

ハングル検定は、韓国語振興財団が主催しています。

ハングル検定の費用

ハングル検定の受験料は、試験レベルによって異なります。

  • 5級: 3,700円
  • 4級: 4,200円
  • 3級: 5,300円
  • 準2級: 6,300円
  • 2級: 7,000円
  • 1級: 10,000円

併願受験には検定料の割引が適用されます。

  • 4級・5級: 7,400円
  • 3級・4級: 9,000円
  • 準2級・3級: 11,100円
  • 2級・準2級: 13,100円
  • 1級・2級: 16,800円

最新の受験料はハングル能力検定のHPをご確認ください

TOPIKとハングル検定のそれぞれのメリット

それぞれの試験には独自のメリットがあります。

TOPIKのメリット

  1. 国際的な評価: TOPIKは、韓国語能力試験として国際的に認知されており、海外での学位取得や就労に有利です。
  2. 韓国留学の資格: 韓国の大学や大学院への留学を希望する場合、TOPIKのスコアが入学資格や奨学金の判断基準となります。

ハングル検定のメリット

  1. 日本での認知度: 日本国内で韓国語能力を証明する際に、ハングル検定は広く認知されています。就職活動やスキルアップの証明として有効です。
  2. レベル別対応: ハングル検定は、初級から上級までの7つのレベルがあり、自分に合ったレベルの試験を選ぶことができます。

まとめ

TOPIKとハングル検定は、韓国語能力試験としてそれぞれ異なる特徴とメリットがあります。TOPIKは国際的に認知されており、留学や海外就労に有利です。一方、ハングル検定は日本での認知度が高く、自分に合ったレベルの試験を選ぶことができます。どちらの試験を受けるかは、個々の目的やスキルに応じて決めることが重要です。

最後に、TOPIKとハングル検定はどちらも韓国語能力を証明する試験であるため、どちらを受けても韓国語学習におけるモチベーション向上やスキルアップに役立つでしょう。自分の目標に合わせて、適切な試験を選んで韓国語のスキルを証明しましょう。

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